ようやく、スタジオ開放のオープン・デイがスタート!

2月4日にオープンイベントをやったものの、スタッフのバタバタもあり、スタジオ開放の「オープン・デイ」がなかなか決められなかったわけですが、ようやく今週日曜日あたりから、ポツポツと「オープン・デイ」をスタートさせられる見込みになってきました。

当方のオープンデー、そして予約の案内に関しましては、こちらのカレンダーを見ていただければ一目瞭然。この「オープン・デイ」の日以外にも、スタッフがシコシコと印刷したり物を作ったりしているのですが、ご予約のないお客様には対応できないこともございますので、まずは一度、スタジオ開放の日にご来店いただければうれしいです。

またスタジオの使用法に関してですが、不特定多数の方が来られますので、ちょっとしたルールを作らせていただきました。こちらを一読していただいた後、オープン・デイのご来店、ご予約等をいただければ幸いです。

ひとつ。

オープン・デイに関しましては、印刷/木工ともに、多くの利益を求めているわけではなく、「印刷ってなんだろう?」とか「ちょっと切ってみたい木があって」といった興味を持ってきていただいた方とのコミュニティスペースとして始めています。「コミュニティスペースって何?」と思われるかもしれませんが、ま、外にある種の制限を設けながら開放されている場所、みたいなもんです。

それゆえ、いわゆる「サービスの行き届いたお店」のようなものを期待されても、ちょっとこちらは困ってしまいます。「お客様感覚」ではなく、「誰かのスタジオをちょいと間借りしまーす」的な気持ちで来ていただければありがたく思います。また、機材の数にも限りはありますので、お客様同士、譲り合いながらご利用いただければありがたく思います。「他の人と作業なんてできないよ!」って方は、ぜひ「予約利用」をしていただければ幸いです。

まだ何がどうなるかはわからないけれど、皆様のご協力を期待しております。何卒&何卒。

hand saw press opening event on 4th Feb.

と、いうことで(何が!)、hand saw pressのお披露目会、というか、オープニングパーティ、というか、ワークショップというか、まぁ、とにかく、来てもらえればきっと楽しいはずの宴会を催させていただきます! アマラブ/なぎ食堂のお弁当と飲み物も用意します。飲んだり食べたりしながら、ゆるりとライヴ、トーク、ワークショップを楽しんでください!

◆日時:2018年2月4日(日) 12:00~20:00
◆場所:Hand Saw Press (東京都品川区西五反田5丁目23-17/東急目黒線不動前駅から桐ケ谷斎場方向へ向かって徒歩約5分)
◆charge : 500 yen

◆ライブ:
植野隆司&popo(14:00~)
テニスコーツの黒い部分担当の植野隆司と、関西が誇るチェンバー・ロックステディ・トリオpopoによる最高のグルーヴ、関東初登場。あの名曲「光輪」が、最高のハーモニーで彩られる感動!

Masahiro Takahashi(16:00〜)
アコースティックと電子音、環境音が交わりながら、適度な湿度と空気を含んだ、ゆったりとした味わい。想像上の生態系の中で、有象無象の生物や植物たちが、各々のざわめきと共に協演しているかようでもあり、聞き手によって異なるイマジネーションとスケープが膨らむであろう、有機的なアンビエント・ミュージック。themassage.jp)

◆ワークショップ
ユニス・ルック(Slow Editions)によるリソグラフワークショップ(13:00~17:30まで随時参加OKを予定しています)。

ユニス・ルック:カナダのアーティスト。様々なメディアや技法を使って、周囲のものを自身の言葉に変換する。出版レーベルSlow Editionsで、ニューヨーク、ロサンゼルス、東京などのアートブック・フェアで定期的に展示を行っている。

※予約不要、材料代として参加費をいただく形です。

◆トーク
山本信記(popo) ☓植野隆司(テニスコーツ)による「インドネシアン歌謡特選集」
 popoの山本信記が、シコシコと楽しみ集めてきたインドネシアン歌謡をご開帳。植野と共に演奏とトークで繋ぐ、オモシロディスクジョッキー。

福田教雄(sweet dreams)☓野中モモ(Lilmag)☓小田晶房(map / hand saw press)(17:30~)
数々のイベント制作やレーベル/出版で、国内外のどうかしてるアーティストを紹介し続けているsweet dreamsの福田教雄と、翻訳家であり、国内におけるzineカルチャーを丁寧にサポートし続けてきたLilmagの野中モモ、hand saw press/mapの小田晶房によるトーク。インディペンデント/DIY/zineカルチャーの現実と未来を考える……ふりをしてみる。果たして何が飛び出すやらん。

まずは、床から。

築何年になるんだろうか? 分からないけれど、まぁ、あと半年で取り壊す予定の場所なので、かなり年季は入ってる。また、半年ほど使っていない場所なので、扉を開けたら、臭ってくるカビくささ。これ、頭痛くて喉も来るやつ。

 

でも、デザインムジカ安藤さんは、さすが修羅場を越えてきただけあって、「やりがいあるねぇ」とぽつりと呟いて、逆にうれしそう。アイディアはいくつもあるものの、まずは綺麗にしなくちゃ始まらぬ。ということで、床に貼られていたタイルカーペットを引剥し、その下のPタイルとボンドをガリガリと削る。

 

こんなん簡単じゃん、と思われるかもしれないけれど、想像を越えて大変。タイルカーペットの裏はすっかりカビの巣になってるし、それを剥がしても、その下のタイルはただただ硬い。で、ボンドはびっちりと付いてるところもあれば、全然ついてないところもある。前の職人さんが丁寧であればあるほど、大変。そういえば、10年前、なぎ食堂の渋谷を始めたときも、コレをまずやったもんだった。一人で数日かけてガリガリガリガリ、と。スクレーバーの存在も知らなかったので、鉄のヘラみたいなのでやってて、全然取れず泣きそうになったものだ。途中、何度もスクレーバーをバージョンアップさせていき、工具がいいとあっちゅう間にできるってことを知った。

それから十余年。もう、自分は昔の自分じゃない。高級スクレーバー(嘘)を買って、バリバリガキガキガキと削っていく。もちろん、自分ひとりじゃなく、5人ほどの手でやるので、床一面が半日ほどで削れていく。「あぁ、人手があるって凄いな」と思いにふける。馬鹿な自分は、DIYは一人でやる、みたいな妙な気合が空回りして、いつも時間ばっかりかかって結局最後までたどり着けなかったりするわけで。これがDIY(Do it yourself)ならぬDIWO(Do it with others)ってことか! その良さを再確認。

 

でもさ、なんかやっぱ、イヤな匂いがするなぁ、DIWOって言葉。それぞれDIYマナーを理解して、独立してる人たちが、力と技術とアイディアを寄せ集めるのは楽しいんだけれど、なんか、ねぇ。まぁ、いいや(笑)。

 

とにかくガリガリガリガリ……まだまだ続く。

 

 

リソスタジオって?

リソグラフスタジオをはじめよう、と思ったけれど、リソスタジオってなんだ? 世界中にたくさんあるのはわかった。でも、何を生業にしてやっているんだろう? 何のために?

 

それは、リソグラフを手に入れた3年前からずっと思ってること。あれ、なんでリソグラフみたいなデカい(大きさ的に)買い物、自分で買ったんだっけ? まぁ、ちょっとあのころいろいろあって、頭がちょっとおかしくなってて、なぎ食堂で毎日中華鍋を振りながら、とにかくインディー出版がしたかったんだ。入り口から出口まで、すべて自分一人でやる、というような。でも、今、自分が興味があることを本の形にして発表したとして、それが3000部とか5000部とか売れるとは思えなかった。

 

今から10年以上前、一冊の本を刊行した。紆余曲折を経て、完全自主でリリースした一冊の本。『Songs in the Key of Z』という、アウトサイダーミュージックに対する、世界で唯一の手引書。それを喜多村純ちゃんに翻訳してもらって、400ページ二段組にびっちりと埋め込んでリリース! これは絶対に話題になるだろうなぁ、と期待していたけれど……これが信じられないほど売れなかった。ほとんどの人たちは興味を持ってくれなかった。そして残る、山積みの在庫! 嗚呼!

 

この本は、実は今もなお地道に売れ続けていて、気付くとあと200冊程度になってるんだけれど(こちらで通販やっておりまーす。→map store)、とにかくこの在庫のために10年苦しんだもの。「もう在庫はかかえたくない」と思って考えたのが、自分たちの本を自分たちで印刷して製本して売る、というスタイル。でも本当にそんなことできるのか?

 

そんなときに手に入れた一冊の本があった。本当に欲しかったのは、←コレ。『AMERICAN HARDCORE』という、ハードコアのフライヤー集。あまりに高くて買えなかったんだけれど、いろいろと調べていると、どうやら、カラーページ以外の2色ページはリソグラフで作ってる、らしい。なんだ、そんなことってできるのか? 焦って色々と調べてみたら、どうも本当にそれだけで作っている様子。

 

どこでそんなもの作ってるんだ? と思ったとき、知ったのが、イギリスのDitto Pressという出版社だった。インディーなんだけれど、まぁ、Vinyl Factoryっていうアナログプレスの会社が運営している出版社/印刷会社。これが、また馬鹿馬鹿しいほどかっこよくって。

それで手に入れたのが、このDitto Pressが出していた一冊の本、『Pigs Disco』。特に内容的には面白いわけではないんだけれど(笑)、ちゃんとリソグラフで作ってる。カラーページは普通にオフセット使ってるんだけれど、そのバランスが良くて。表紙はシルクを使ってるのかなぁ。とにかく、印刷ってもんがまだまだ自由で、まだまだ可能性があるってことを教えてもらった気がする。

 

その後、イギリスではDitto Press以外にも日本ではユトレヒトさんが丁寧に紹介しているhato press、他にもオランダやドイツでかなりリソグラフが重宝されて、オリジナルな作品や書籍を作ってることを知る。「世の中、こんなことになっていたのね!」とただただ驚くばかり。

 

そんなこんなもあって、なぜかリソグラフをヤフオクで落札してしまった。もちろん、あんなでかいとは思ってもみなかったし、あんなに扱いが大変だとは思ってもみなかった。だけど、使ってみると、何かかわいい。作品としてかわいい云々ではなく、機械のくせしてちょっと人間くさい。それが、リソグラフのいいところだったりする。

 

ただ、自分で本を作るのって、やっぱり大変だ。いや、作る時間が今まったくない、ということになぜ気付かなかったのだろう。でも、その代わりに、友人のデザイナーや絵かきたちが、「ちょっとコレを使ってみたい!」といろいろとお願いされることに。でも、当初は色が少なくて、思うように楽しめない。zineや簡単なフライヤーだったら4色程度でいいんだろうけれど、やっぱ少なくても10色くらいは用意しないと「作品」は作れないことを知る。

 

そのため、というわけではないけれど、約2年の間、ヤフオクでカラードラム【※またいつか細かく説明しますが、リソグラフって1色1色、大きなカラードラムをガッチョンと入れ替えなくちゃならない。でもって、このカラードラム、新品で買うと1本15万円もする。つまり1色15万! うわー!】落とすのを仕事とし、日々見つけた安いドラムを落とし続ける。もちろん安ドラムは質が悪いものも多く、苦渋をなめる日々。ま、そんなこんなもあって、ようやくシコシコと落とし続けたカラードラムが12色。よし、これでようやく本格的に稼働ができる! できるんだな、うん。

 

 

そんな中、デサインムジカ安藤さんやアマラブの菅野くんの協力を得て、ついに満を持して、リソグラフスタジオをオープン……できるのか? どうなのか? どんなリソスタジオにしようか、と思って「Risograph studio」とgoogle画像検索。どこもかしこもカッチョイイ! というか、自由! リソスタジオが、いわゆるDIYカルチャーの一部にあるってことがよく分かる。そうなんだよな、それだから自分は憧れたんだよ、リソスタジオ。

 

ということで、hand saw press 小田によるリソグラフスタジオまでの道、でした。さぁ、これからまたスタジオの片付けだ、頑張る。

リソスタジオ、始めます。

リソグラフとウッドワークのスタジオを始めます。

 

自分たちのホーム、武蔵小山から徒歩10分/不動前から徒歩5分の場所に、約5ヶ月限定で場所を借りました。ここを拠点に、リソグラフで印刷したり、木工で何かを作ったり、ワークショップをしたり、じっくりと作業をする場所がなくでできなかったこと(言い訳!)をいろいろとやってみようと思っています。

 

元々、map / なぎ食堂小田が、なぎ食堂武蔵小山店の店内でシコシコとリソグラフで印刷していたのを見たデザインムジカ安藤とアマラブ菅野が、助け舟を出したことによって始まったこのプロジェクト。基本は小田によるリソグラフの印刷と建築家でもある安藤と菅野による木工、そしてそれ以外にDIYとしてできることはこの場所で試してみよう、という実験室、みたいなものができたらいいね、と話し始めたのが2017年の年末。

 

と、言うことで、それぞれの事務所/店舗から徒歩圏である武蔵小山でいろいろと場所を探したのですが、なかなか折り合いの付く場所がない。「うーん、困ったねぇ。この興奮も立ち消えちゃうかなぁ」と思っていた矢先、「半年後には絶対に出ていってもらいますからね」という物件を発見。

 

「格安!」「どうせ取り壊すから好きに改装してもいい!」「結構広い!」「ムサコから徒歩圏内」

 

というこちらの望みを見事にクリア。正月早々に礼金と家賃半年分一気に払い込んで、契約完了!

 

と、いうことで、勢いで始まってしまったこのプロジェクト、果たしてどうなることやらん。
乞うご期待!